厳選良質温泉 福島


ここでは、次のような条件を基にして良質な温泉を選びました。

   1、源泉100%もしくは加水が最小限である。
   2、掛け流しで循環ろ過をしていない。
   3、日帰り入浴ができる。
   4、お湯の管理や設備がよい。(泉質重視のため設備面で一部例外あり)
   5、同一温泉地で泉質が同じ場合は、ロケーション・設備等を重視して選択。
   6、共同浴場については、メンテナンスの良さや清潔感のあるところのみを選択。
   7、「美肌の湯」 の成分、メタケイ酸が温泉水1kg中に100mg以上含まれるところは数値を掲載。

なお、ここに挙げた泉質データは、あくまでも源泉湧出口のお湯を測定したものです。ですから、実際の浴槽に注がれるまでの
環境や方法等で、表記したデータとは、やや異なる場合があります。





● 飯坂温泉
開湯は大和時代とされ、古くから 奥州三名湯(飯坂・秋保・鳴子温泉)のひとつに数えられた。福島市の北西部に位置し、摺上川
沿いにホテルや旅館が立ち並び、東北一の規模を誇る歓楽街温泉である。

飯坂温泉は、源泉湧出量が豊富で 共同浴場が多いのも特徴である。
近くには、フルーツライン(果樹園の間を走る幹線道路)や飯坂明治大正ガラス館などがある。
(旅館やホテルなど57軒、共同浴場8)



★ 鯖湖湯・単純泉(無色透明)
鯖湖湯は、大和時代に 日本武尊 (ヤマトタケルノミコト) が発見した温泉とされ、飯坂温泉発祥の湯となった。 また、江戸時代
には 松尾芭蕉も入湯したといわれており、飯坂温泉のシンボルともなっている。

ここは、明治22年に日本初の木造建築様式で建てられた共同浴場であったが、平成5年 福島市により改築復元され、御影石
造りの浴場は 広く開放的な造りに生まれ変わった。 また、天井はなく高い梁が剥き出しで、脱衣場と 浴室の仕切りがないのが
特徴である。

飯坂温泉でも数少ない源泉100%掛け流しの温泉で、お湯は熱めだが浴感はサラリとしている。(2012年8月 再訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「男 湯」 ・ 「鯖湖神社と源泉貯湯槽」

泉 質・アルカリ性単純温泉 (飯坂温泉共同源泉)
泉 温・51.4℃(源泉)  pH・8.5
特 徴・無味無臭、源泉100%掛け流し
適応症・神経痛、筋肉痛、うちみなど
風呂数・内湯(男1、女1) ソープ、シャワーなし
所在地・福島県福島市飯坂町字湯沢地内
入浴のみ・大人100円 6:00〜22:00  月曜休(祝・振替休日は営業)
交通(車)・東北道福島飯坂ICよりR13経由で約4q。なお、鯖湖湯前には駐車場がないので近くにあるパルセ飯坂
      (福島市の施設)の駐車場を利用のこと。




● 穴原温泉

開湯は江戸時代末期とされ、出羽三山の修験者に従い川原を掘り下げたところ温泉が湧き出したといわれている。
飯坂温泉街を流れる摺上川のやや上流に位置し、奥十綱橋を挟み対岸には天王寺温泉 (3軒) がある。
この二つの温泉は奥飯坂とも呼ばれ、飯坂温泉とは 対照的な小ぢんまりとした静かな温泉である。

近くには、天王寺や摺上峡などがある。(旅館やホテルなど4軒、共同浴場1)



★ 富士屋旅館・単純泉(無色透明)
富士屋は、敷地内に独自の源泉を持つ老舗旅館だが、建物はだいぶ老朽化している。 お風呂は内湯のみで、男湯は2〜3人
ぐらい入れる大きさの浴槽が2つ並んでいる。

ここでは、地下37mから湧き出る源泉をそのまま浴槽に注いでいるので飲泉もでき、お湯は熱めだがサラリとしている。
また、源泉は近くの天王寺 ・ 穴原湯 (共同浴場) にも分湯している。 (2009年10月 再訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「男 湯」 ・ 「摺上川と温泉街」

泉 質・単純温泉 低張性弱アルカリ性高温泉 (自家源泉)
泉 温・58.8℃(源泉)  pH・8.3
湧出量・88g /分(地下37m)
特 徴・無味無臭、源泉100%掛け流し飲泉可
適応症・神経痛、アトピー、胃腸病など
風呂数・内湯(男1、女1) シャワーなし
所在地・福島県福島市飯坂町湯野字新湯11
T E L・024-542-3191
入浴のみ・大人400円 10:00〜15:00
交通(車)・東北道福島飯坂ICよりR13・R399経由で約6q




● 高湯温泉

開湯は江戸時代初期とされ、東北屈指の薬湯として知られていた。 また、信夫高湯と呼ばれ、奥州三高湯 (蔵王高湯・白布高湯・
信夫高湯) のひとつに数えられた。 吾妻山の中腹 標高750mに位置し、平成10年には国民保養温泉地に指定された。

現在、高湯温泉では 自噴源泉が10本ほど湧出しているが、温泉として利用されているのは3本の共同源泉と、玉子湯の自家源泉
2本だけである。 共同浴場は、高湯温泉旅館組合で運営する 「あったか湯」 があり、駐車場からは 高湯26番 (滝の湯)源泉が
見える。 (高湯温泉源泉総湧出量 3158 L/分)

  源泉名 - 高湯26番(滝の湯) あったか湯、ひげの湯、玉子湯などへ引湯 (共同源泉)
  源泉名 - 湯花沢3番 花月ハイランドホテル、安達屋、吾妻屋、高原荘、白樺荘などへ引湯 (共同源泉)
  源泉名 - 高湯5番(玉子湯)・高湯10番(玉子湯))・高湯6番 玉子湯 (玉子湯 自家源泉2本)など

近くには、磐梯吾妻スカイラインや吾妻小富士、高湯不動滝などがある。(旅館やホテルなど9軒、共同浴場1)



★ 旅館 玉子湯・硫黄泉(乳白色)
玉子湯は、高湯温泉の入り口にある 明治元年創業の老舗旅館で、建物は古いが大きな造りである。 お湯は乳白色で、玉子の
ように肌がツルツルすることから 「玉子湯」 と名付けられた。

ここでは、建物の裏手を流れる渓流沿いに 2本の源泉が自然湧出しており、風情ある茅葺きの湯小屋 「玉子湯」 や、3つの
野天岩風呂などに注がれている。 また、館内には 「仙気の湯」、 「滝の湯」 (共に内湯) があり、シャワーも完備している。
この2つの内湯には、高湯26番 (滝の湯) から引いた源泉と、自家源泉を混合して使用している。

全部で5つのお風呂を 楽しめるが、野天岩風呂は日替わりで男女が入れ替わる。 豊富な源泉、整った施設でロケーションも
よい。 (2012年5月 再訪)

    
左より、 「建物入口」 ・ 「玉子湯 源泉の碑」 ・ 「湯小屋 玉子湯」

    
左より、 「湯小屋 玉子湯」 ・ 「野天岩風呂 天渓の湯」 ・ 「野天岩風呂 天翔の湯」

  @ 玉子湯 源泉
 泉 質・含芒硝-明礬硫化水素泉(酸性-含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉(硫化水素型))
      低張性酸性高温泉
 泉 温・43.5℃(源泉)   源泉湧出量・176L/分   メタケイ酸 (H2SiO3)・175.0mg

  A 仙気の湯+滝の湯 源泉
 泉 質・含石膏-明礬硫化水素泉(酸性-含硫黄-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩泉(硫化水素型))
       低張性酸性高温泉
 泉 温・47.8℃(源泉)   pH・2.7   メタケイ酸 (H2SiO3)・181.2mg (滝の湯)

特 徴・硫化水素臭、酸味、源泉100%掛け流し (一部加水)
適応症・神経痛、関節炎、慢性皮膚病、高血圧症など
風呂数・内湯(男2、女2) 湯小屋玉子湯(男1、女1) 野天岩風呂(男女交替2、女性専用1) 足湯 
所在地・福島県福島市庭坂字高湯7
TEL・024-591-1171
入浴のみ・大人500円 10:30〜15:00
交通(車)・東北道福島飯坂ICより磐梯吾妻スカイライン方面へ約18km (福島西ICより約16km)





★ 花月ハイランドホテル・硫黄泉(乳白色)
花月ハイランドホテルは、磐梯吾妻スカイライン高湯料金所近くにあり、山荘風の本館と新館から成っている。本館の建物は古い
が、リニューアルされたのできれいだ。また、建物前の駐車場からは 福島市街などが一望でき、晴天の日には満天の星空と
夜景が見える。

ここでは、建物から1kmほど上ったところにある、湯花沢3番共同源泉から引湯しており、熱めで源泉100%掛け流しの硫黄泉を
堪能できる。浴場は2ヶ所で、空中露天風呂「杜の湯」と、渡り廊下で繋がれた先には広い内湯 「山の湯」がある。 どちらの
お風呂も、吾妻山系の山々を眺めながら入浴できるのが魅力である。

  2010年「杜の湯」リニューアル、2013年「山の湯」新築建替え完了  (2016年6月 再訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「ロビー」 ・ 「大浴場 山の湯入口」

    
左より、 「大浴場 山の湯」 ・ 「空中露天風呂 杜の湯」 ・ 「杜の湯 湯口」

泉 質・酸性-明礬硫化水素泉(酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム・ナトリウム-硫酸塩温泉(硫化水素型))
     低張性酸性高温泉 (湯花沢3番共同源泉)
泉 温・50.0℃(源泉)  pH・2.8    メタケイ酸 (H2SiO3)・175.0mg
特 徴・硫化水素臭、酸味、かん苦味、源泉100%掛け流し
適応症・高血圧症、動脈硬化症、慢性皮膚病など
風呂数・内湯(男1、女1) 露天風呂(男1、女1) 貸切露天風呂
所在地・福島県福島市庭坂字神の森1-20
T E L・024-591-1115
入浴のみ・大人600円 11:00〜21:00
交通(車)・東北道福島飯坂ICより磐梯吾妻スカイライン方面へ約19km (福島西ICより約17km)





★ 安達屋旅館・硫黄泉(乳白色)
安達屋は、江戸時代中期創業の老舗旅館で、建物の上手には享保年間に建立された「安達屋薬師堂」 がある。建物は古いが
館内は手入れされており、内湯・露天風呂ともに源泉100掛け流しとなっている。

内湯は、男湯 「不動の湯」 と 女湯 「姫の湯」 、そして 宿自慢の大露天風呂 「大気の湯」 がある。 この大露天風呂は、奥行きが
20mほどの細長い池のような造りで、洞窟風呂や打たせ湯・寝湯などもあり、 日中は混浴となっている。また、少し離れたところ
には 宿泊客専用の露天風呂 「薬師の湯」 もある。

お湯は、湯花沢3番・5番・6番の混合共同源泉から引湯しているが、外にある大露天風呂よりも 内湯の方が濃い感じがする。
(2011年10月 再訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「内湯 不動の湯」 ・ 「大気の湯 入口」

    
左より、 「大気の湯」 ・ 「大気の湯 洞窟風呂」 ・ 「大気の湯」

泉 質・酸性-明礬硫化水素泉(酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム・ナトリウム-硫酸塩温泉(硫化水素型))
     低張性酸性高温泉 (湯花沢3番・5番・6番の混合共同源泉)
泉 温・46.3℃(源泉)  pH・2.7    メタケイ酸 (H2SiO3)・179.5mg
特 徴・硫化水素臭、酸味、かん苦味、源泉100%掛け流し
適応症・高血圧症、動脈硬化症、慢性皮膚病など
風呂数・内湯(男1、女1) 露天風呂(男1、女2) 混浴大露天風呂(18:00〜21:00 女性専用)
所在地・福島県福島市町庭坂字高湯21
T E L・024-591-1155
入浴のみ・大人700円 10:00〜17:00 (1時間以内)
交通(車)・東北道福島飯坂ICより磐梯吾妻スカイライン方面へ約19km (福島西ICより約17km)





● 信夫温泉 のんびり館・硫黄泉(無色透明)
信夫温泉は、1930年 (昭和5年) に発見された比較的新しい自然湧出の温泉である。福島市内から高湯温泉へ向かう上り坂の
途中にある1軒宿の温泉で、須川渓谷に架かる吊り橋を 渡った対岸に建っている。ここは、2005年に経営者が替わり、信夫温泉
のんびり館としてリニューアルオープンした。

フロントや食堂のある棟は新しいが、裏手の建物は古く 回廊式の造りになっている。 浴場は別々に離れており、「宝泉の湯」、
「開運の湯」 (共に内湯) と露天風呂がある。 お湯はツルツル感があり、「美肌の湯」、「若返りの湯」 と 呼ばれているが、
源泉温度が低いために加温している。

また、食堂では 自家製粉の蕎麦を使い吾妻山麓の自然水で打った、本格十割手打ちそばなども味わえる。 のんびり館グループ
としては、この他に 「高湯温泉のんびり館」、「沼尻温泉のんびり館」、「郡山のんびり温泉」 がある。 (2011年9月 再訪)

    
左より、 「吊り橋」 ・ 「建 物」 ・ 「露天風呂」

    
左より、 「宝泉の湯」 ・ 「開運の湯」 ・ 「貸切渓流露天風呂」

泉 質・単純硫黄泉 低張性アルカリ性高温泉 (自家源泉)
泉 温・35.0℃(源泉)   pH・8.63
源泉湧出量・29L/分
特 徴・無味無臭、加温、掛け流し
適応症・慢性皮膚病、きりきず、糖尿病など
風呂数・内湯(男2、女2) 露天風呂(男1、女1) 貸切渓流露天風呂
所在地・福島県福島市桜本字木通沢4
T E L・024-591-1212
入浴のみ・大人 700円 10:00〜17:00
交通(車)・東北道飯坂ICより磐梯吾妻スカイライン方面へ約14km (福島西ICより約12km)





● 微温湯温泉 旅館 二階堂・酸性明ばん泉(無色透明)
旅館 二階堂は、吾妻山の東麓 標高920mに位置する1軒宿の温泉である。開湯は江戸時代中期享保年間とされ、昔から眼病に
効くといわれている。茅葺3階建の湯治棟は明治5年、宿泊棟は大正時代に建てられたもので、人里離れた山奥の地と相俟って
秘湯の雰囲気を醸し出している。

渡り廊下で繋がれた湯小屋には木造りの源泉風呂と、自然水を加熱循環した上がり湯 (FRP製) がある。源泉風呂には、31.8℃
のぬるい源泉が湯筒から多量に注がれており、 これが 「微温湯(ぬるゆ)」 の由来になったという。

源泉風呂に入浴すると初めは冷たく感じるが、しばらくすると心地よくなり長湯をしてしまう。このぬる湯が体への負担も少なく、
長湯をすることにより温泉成分がじっくりと体内へ吸収されるのである。

不満な点としては、源泉湧出量が豊富なのだから、上がり湯も源泉を使用してほしい。微温湯温泉は、 日本ぬるゆ温泉番付で
東の横綱として紹介されており、温泉遺産としても貴重な存在である。 (2012年6月 再訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「玄 関」 ・ 「宿泊棟廊下」

    
左より、 「男性浴場」 ・ 「源泉湯筒」 ・ 「源泉風呂と上がり湯」

泉 質・酸性明ばん緑ばん泉(酸性・含鉄(U・V)・アルミニウム-硫酸塩泉) 低張性酸性低温泉(自家源泉)
泉 温・31.8℃(源泉)   pH・2.9    メタケイ酸 (H2SiO3)・156.1mg
源泉湧出量・194L/分(動力楊湯)
特 徴・弱酸味、無臭、源泉100%掛け流し
適応症・慢性皮膚病、婦人病、眼病など
風呂数・内湯(男2、女2)
所在地・福島県福島市桜本字温湯11
T E L・024-591-3173
入浴のみ・大人 500円 10:00〜15:00(積雪のため11月下旬〜4月中旬まで冬期休業)
交通(車)・東北道福島西ICよりR115を猪苗代方面へ。3つ目の信号を「四季の里」方面へ右折し、突き当りを
左折する。少し走ると、十文字亀岡商店前に看板があるので右折し、 そこから狭く長い坂道を約13km上る。
(福島西ICより約20km)





● あづま温泉・食塩重曹泉(微黄色)
あづま温泉は、平成20年5月にオープンした日帰り入浴施設である。ここは、あづま小富士牧場の敷地内にあり、福島市内を一望
できる見晴らしのよい場所に建っている。

源泉は、地下1000mから湧き出るツルツル感のある重曹泉で、源泉湧出量も豊富なため 内湯・露天風呂ともに源泉100%掛け
流しとなっている。内湯はやや大きめで、露天風呂は長方形の大きな浴槽を 中央の板塀で男女別に仕切っているが下部で
繋がっている。

浴槽のお湯は毎朝抜き、清掃後入れ替えるが、源泉温度が高いため2時間ぐらい冷ましてから営業している。しかし、浴槽への
新湯注入量が少ないために、お湯の新鮮さに欠ける嫌いがある。

なお、同じ敷地内には、手打ち そば道場や喫茶店、ドッグ施設などもある。 (2011年7月 再訪) おすすめ ⇒
そば道場

    
左より、 「建 物」 ・ 「内 湯」 ・ 「露天風呂」

泉 質・含食塩-重曹泉(ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉) 低張性中性高温泉 (自家源泉)
源泉湧出量・113g /分 (地下1000m掘削動力楊湯)
泉 温・71.8℃(源泉)     pH・7.4
特 徴・無味、微土臭、、源泉100%掛け流し
適応症・きりきず、やけど、慢性皮膚病など
風呂数・内湯(男1、女1) 露天風呂(男1、女1) ソープ類、ドライヤーなし
所在地・福島県福島市佐原字竹ノ森22
T E L・024-593-1009
入浴のみ・大人350円 9:00〜21:00 (木曜定休) 無料休憩室あり
交通(車)・東北道福島西ICよりR115を土湯温泉方面へ。 あずま総合運動公園交差点を右折し、次の信号機を左折
       する。 少し走ると、十文字亀岡商店前に案内板あり。 そこを右折し、舗装された山道を5分ほど上ると着く。
       (東北道福島西ICより約9km)




● 土湯温泉

開湯は遠く神代の時代とされ、古くから湯治場として知られていた。福島市の西南部、吾妻山の麓に位置し、平成11年には国民
保養温泉地に指定された。 また、土湯こけしのふるさとでもある。

土湯温泉では、温泉街を流れる荒川の上流にある 6本の源泉を集中管理させた、混合源泉の供給を受けているところが大半で、
残りの数軒は独自の源泉を所有しているが湧出量は少ない。

近くには、土湯峠温泉郷や男沼・女沼などがあり、新緑や紅葉時期には観光客で賑わう。
(旅館やホテルなど15軒、共同浴場2)



★ 向滝旅館・単純泉(無色透明)
向滝は、土湯温泉の老舗旅館で、建物は古いがよく手入れされている。浴場は2ヶ所で、大きめの内湯と趣の違った露天風呂が
あり、時間によって男女が入れ替わるシステムになっている。

2つの露天風呂は、土湯温泉混合源泉を引湯しており、源泉温度が高いために加水しているが、温泉街を流れる荒川に面して
いるので眺めがよい。なお、内湯は加水循環ろ過である。 (2013年6月 再訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「露天岩風呂」 ・ 「露天檜風呂」

泉 質・単純泉 (土湯温泉混合源泉)
泉 温・60℃(源泉)    pH・7.3    メタケイ酸 (H2SiO3)・110.2mg
源泉湧出量・1900L/分
特 徴・無味無臭、掛け流し、加水あり
適応症・神経痛、筋肉痛、関節痛、運動麻痺など
風呂数・内湯(男1、女1) 露天風呂 (男1、女1)
所在地・福島市土湯温泉町字杉の下63
T E L・024-595-2121
入浴のみ・大人700円 13:00〜16:00
交通(車)・東北道福島西ICよりR115経由で約12km




● 奥土湯温泉

奥土湯温泉は、土湯温泉から細い山道を荒川沿いに500mほど遡ったところにあり、現在は川上温泉と小滝温泉の、2軒の温泉
宿しかない鄙びた温泉である。

近くには、土湯峠温泉郷や男沼・女沼などがあり、新緑や紅葉時期には観光客で賑わう。



★ 川上温泉・単純泉(無色透明)
川上温泉は、江戸時代初期に米沢藩の家臣であった、阿部薩摩の手によって開湯されたという。建物はだいぶ老朽化しており、
山際に建っているため内部は階段の多い造りになってる。ここの名物は、 半露天の「穴湯・岩窟風呂」と、「立湯・万人風呂」
である。

岩窟風呂は、半分洞窟で半分が露天の珍しい造りで、手掘りの洞窟部分は奥行6m・深さは最深部で85cmあり、浴槽は青森
ヒバを使用している。また、万人風呂は縦4m・横10m・深さは最深部で110cmもあり、小さなプールのような大きさである。
その他に、「木湯・あすなろ風呂」や、宿泊者専用の「華湯・家族風呂」もあるが、何れも小さな浴槽である。

源泉は、自然湧出の自家源泉が6本あるが、全体の湧出量は 168,3 L/分となっている。しかし、源泉温度が高いために、どの
浴槽も加水されている。できれば、自然に温度を下げた源泉100%のお湯を注入してほしいものである。
 「日本秘湯を守る会」 会員の宿 (2013年11月 再訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「岩窟風呂」 ・ 「岩窟風呂洞窟部分」

    
左より、 「万人風呂」 ・ 「万人風呂湯筒」 ・ 「あすなろ風呂」

源泉名・川上温泉 (6箇所)
泉 質・単純泉
泉 温・57,2℃〜93,0℃(万人風呂、あすなろ風呂は3本の混合泉)  pH・7,1〜7,4
源泉湧出量・全体で168,3L/分
特 徴・無味無臭、掛け流し、加水あり
適応症・神経痛、筋肉痛、関節痛、運動麻痺など
風呂数・内湯 2 半露天風呂 1(日替り男女交替制) 宿泊者専用内湯 2
所在地・福島市土湯温泉町字川上 1
T E L・024-595-2136
入浴のみ・大人700円 13:00〜16:00
交通(車)・東北道福島西ICよりR115、土湯温泉経由で約13km




● 土湯峠温泉郷

福島市街から、裏磐梯へ抜ける 土湯峠 (標高1200m) に点在する温泉郷である。ここには、5つの温泉(野地・新野地・赤湯・
鷲倉・幕川温泉) があり、秘湯ファンにも人気の ある個性的な温泉が多い。

土湯峠旧国道沿いには、野地温泉ホテル、新野地温泉相模屋旅館、鷲倉温泉高原旅館、そして、少し砂利道を下ると赤湯
好山荘が、ほんの数百メートル間隔で隣り合わせており、いずれも1軒宿の温泉である。 また、幕川温泉には 2軒の旅館が
あるが、野地温泉付近からはだいぶ奥まっている。

近くには、土湯峠湿原遊歩道や磐梯吾妻スカイラインなどがある。(旅館やホテルなど6軒、共同浴場なし)



★ 赤湯 好山荘・2つの泉質(茶色と微乳白色)
開湯は江戸時代とされ、好山荘は 昭和30年(1955年)に創業した。 土湯峠温泉郷の中でも 「秘湯」 と呼ぶに相応しい1軒宿の
温泉だが、建物はだいぶ老朽化している。 ここは、2種類 (赤湯と白湯) の源泉が 湧出しており、昔から縁起のいい温泉と
いわれている。

本館にある内湯は、赤湯の名にふさわしい茶色をした炭酸鉄泉が石造りの浴槽から溢れ出ている。 お湯は、鉄錆の臭いがして
白いタオルもたちまち茶色に変わってしまう。また、湯上り後は なかなか汗が引かず、 昔から神経痛によく効くといわれている。

一方、露天風呂は本館から少し離れた山際にあり、微乳白色の硫黄泉が注がれていて、昔から皮膚病によく効くといわれている。 露天風呂入口にある、大きなドラム缶を寝かせたような形の脱衣場がユニークだ。 (2009年7月 再訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「内 湯」 ・ 「露天風呂」

@ 泉 質・単純温泉(炭酸鉄泉)(自家源泉)
  泉 温・53.9℃(源泉)  pH・6.1
  特 徴・茶色、鉄錆臭、加水、掛け流し

A 泉 質・単純硫黄泉(硫化水素型)(自家源泉)
  泉 温・49.1℃(源泉)  pH・不明
  特 徴・微乳白色、微硫化水素臭、加水、掛け流し

適応症・神経痛、リウマチ、慢性皮膚病など
風呂数・内湯(男1、女1)露天風呂(男1、女1)シャワーなし
所在地・福島県福島市土湯温泉町字鷲倉1
T E L・0242-64-3217   
入浴のみ・大人500円  10:00〜15:00
交通(車)・東北道福島西ICよりR115を猪苗代方面へ、道の駅つちゆを過ぎ、東鵜川トンネルの先を右折して旧国道を
       しばらく走る 。新野地温泉の少し先に看板があり、右折して砂利道の坂を下る。 (約34Km)




★ 新野地温泉 相模屋旅館・硫黄泉(乳白色)
相模屋旅館は、温泉ファンにも人気がある1軒宿の温泉で、建物も比較的新しい。 ここの自慢は、建物の裏手にある自然の谷を
利用して造られた野天風呂である。

そこには、いくつもの火山性噴気孔があり、建物と野天風呂を結ぶ野趣溢れる木道と相俟って秘湯気分を醸し出している。
ここの源泉は乳白色の硫黄泉だが、「蒸気造成湯」といって、火山性の噴気を水に通して温泉にした珍しいものである。

野天風呂は、上に女性用、下に男性用の浴槽があり、それぞれ木の枝で目隠しされている。お湯に浸かると目の前が開け、
安達太良連峰の秀峰・鬼面山を望める、土湯峠温泉郷随一のロケーションである。

本館から階段を下り、外の木道へ出る手前には古い内湯もある。 このほかに、宿泊客用の内湯と 女性用野天風呂が本館内
にある。(2009年7月 再訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「建物裏手」 ・ 「内 湯」

    
(左より、 「木 道」 ・ 「噴気孔」 ・ 「野天風呂」

泉 質・単純硫黄泉(硫化水素型)・蒸気造成湯 (自家源泉)
泉 温・85.8℃(源泉)    pH・7.3
特 徴・硫化水素臭、加水、掛け流し
適応症・胃腸病、慢性皮膚病、神経痛など
風呂数・内湯(男1、女1)野天風呂(男1、女1)ほかに宿泊客用が本館内にあり
所在地・福島県福島市土湯温泉町字野地2
TEL・0242-64-3624   
入浴のみ・大人500円 10:00〜15:00
交通(車)・東北道福島西ICよりR115を猪苗代方面へ、道の駅つちゆを過ぎ、東鵜川トンネルの先を右折して旧国道を
 しばらく走る。 (約28Km)




★ 野地温泉 野地温泉ホテル・硫黄泉(乳白色・微乳白色)
野地温泉ホテルは、明治元年 (1868年) 創業の1軒宿の温泉で、建物はリニューアルされたのできれいである。ここは、5つの
お風呂が楽しめる湯めぐりの宿で、「東北の美湯」 といわれている。 隣にある相模屋旅館とは、対照的な温泉のスタイル
で面白い。

お風呂は、檜造りの「千寿の湯」、露天岩風呂「鬼面の湯」、古代檜造り「天狗の湯」 のほかに、男女別の内湯と女性専用露天
風呂がある。

千寿の湯は、このホテル発祥の湯で 建物の裏手から湧き出た源泉をそのまま浴槽に注いでおり、舐めてみると>強い苦味が
ある。 天狗の湯・千寿の湯・鬼面の湯は、3時間ごとに男女が入れ替わる システムになっている。 (2009年7月 再訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「千寿の湯」 ・ 「千寿の湯湯口」

    
左より、 「鬼面の湯」 ・ 「天狗の湯」 ・ 「天狗の湯湯口」

泉 質・単純硫黄泉(硫化水素型) 低張性弱酸性高温泉 (自家源泉)
源泉湧出量・108.6g/分(自然湧出)
泉 温・54.2℃(源泉)  pH・5.9
特 徴・硫化水素臭、強苦味、源泉100%掛け流し(千寿の湯)
適応症・慢性皮膚病、神経痛、胃腸病など
風呂数・ 6 (うち3つは時間交替制) サウナ
所在地・福島県福島市土湯温泉町字野地1
T E L・0242-64-3031   
入浴のみ・大人800円 10:00〜16:00(広間休憩付き)  
交通(車)・東北道福島西ICよりR115を猪苗代方面へ、道の駅つちゆを過ぎ、東鵜川トンネルの先を右折して旧国道を
 しばらく走る。(約28Km)




★ 幕川温泉 水戸屋旅館・2つの泉質(乳白色・微白濁)
土湯峠から、狭い山道を 4kmほど山間に入った吾妻山の中腹、標高1300mに位置する温泉で 2軒の旅館がある。また、渓流沿い
の遊歩道を20分ほど歩くと、「幕滝」 がある。

水戸屋の建物は古いが、新鮮なお湯とワイルドなロケーションを味わえる。ここの自慢は、巨大な檜をくり抜き、それを2つ合わせ
て大きいメガネのような形にした混浴檜露天桶風呂で、 新緑や紅葉時期のロケーションもよい。また、1階の浴場には男女別内湯
と小さめの露天風呂がある。この内湯だけは泉質の違う単純泉が注がれている。

そして、建物の裏手にはもう一つの混浴露天風呂 「さえりの湯」 がある。 各露天風呂には、乳白色の硫黄泉が注がれているが、
さえりの湯は源泉に近いためか温度も高く濃い感じがする。 (2009年10月 再訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「内 湯」 ・ 「露天風呂」

    
左より、 「檜露天桶風呂」 ・ 「檜露天桶風呂湯口」 ・ 「露天さえりの湯」

@ 露天風呂
 泉 質・硫黄泉 (低張性弱アルカリ性高温泉) (自家源泉)
 泉 温・80.5℃(源泉)   pH・7.8
 特 徴・乳白色、硫化水素臭、加水、掛け流し

A 内 湯
 泉 質・単純温泉 (自家源泉)
 泉 温・84.2℃(源泉)   pH・7.1(中性)
 特 徴・微白濁、無臭、加水、掛け流し

適応症・神経痛、筋肉痛、関節痛、運動麻痺など
風呂数・内湯 (男1、女1) 露天風呂 (男1、女1、混浴2)
所在地・福島県福島市土湯温泉町字鷲倉山1-3
T E L・0242-64-3316
入浴のみ・大人500円 10:00〜15:00 (広間休憩付き)
交通(車)・東北道福島西ICよりR115を猪苗代方面へ、道の駅つちゆを過ぎ、東鵜川トンネルの先を右折して旧国道を
       しばらく走る。鷲倉温泉の少し先に看板あり、そこを右折して狭い山道を約4km走る。(約32Km)




★ 鷲倉温泉 高原旅館・2つの泉質(薄茶色・乳白色)
鷲倉温泉高原旅館は、土湯峠温泉郷の中央に位置する1軒宿の温泉で、建物は新しく建て替えられたのできれいだ。ここは、古く
から胃腸病や神経痛の名湯として知られており、泉質の異なる 2つの源泉を味わうことができる。

酸性緑ばん泉 (薬湯) は、本館の東側に隣接する 湯小屋 「岩根の湯」 の露天風呂に注がれている。お湯は薄茶色でツルツル感
があり、飲泉すると酸っぱい味がする。

また、本館西側奥には 内湯と露天風呂・貸切風呂があり、 乳白色の弱硫黄泉が注がれている。しかし、こちらの源泉は高温の
ために加水されている。 (2009年10月 再訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「本館 内湯」 ・ 「本館 露天風呂」

    
左より、 「湯小屋 岩根の湯」 ・ 「岩根の湯 飲泉所」 ・ 「岩根の湯 露天風呂」

@ 薬 湯
 泉 質・酸性緑ばん泉(酸性・含鉄(T・V)・アルミニウム-硫酸塩泉) (自家源泉)
 泉 温・43.4℃(源泉)    pH・2.74    メタケイ酸 (H2SiO3)・268.5mg
 特 徴・薄茶色、微鉄錆臭、源泉100%掛け流し飲泉所あり
 適応症・浴用-慢性皮膚病、神経痛、うちみ、くじきなど
       飲用-胃腸病、糖尿病など

A 硫黄泉
 泉 質・単純硫黄泉(硫化水素型) 弱酸性低張性高温泉 (自家源泉)
 泉 温・71.2℃(源泉)   pH・5.0
 特 徴・乳白色、硫化水素臭、加水、掛け流し
 適応症・慢性皮膚病、神経痛、きりきず、高血圧症、動脈硬化症など

風呂数・内湯 (男1、女1) 露天風呂 (男2、女2) 貸切風呂1
所在地・福島県福島市土湯温泉町字鷲倉山1
T E L・0242-64-3324
入浴のみ・大人500円 11:00〜15:00
交通(車)・東北道福島西ICよりR115を猪苗代方面へ、道の駅つちゆを過ぎ、東鵜川トンネルの先を右折して旧国道を
 しばらく走ると、左側に建物が見えてくる。 (約28Km)




● 磐梯横向温泉
開湯は平安時代末期とされ、八幡太郎義家が 奥州征伐の折に発見したといわれている。 吾妻山と安達太良山の間、標高1000m
に位置し 白樺やブナの原生林に囲まれた静かな温泉である。

近くには、磐梯吾妻スカイラインや箕輪スキー場などがある。(旅館やホテルなど4軒、共同浴場なし)

  中の湯旅館 - 横向温泉開湯の湯とされ、神経痛や胃腸病、婦人病の名湯。泉質は含鉄単純泉で、自家源泉と別館の
            マウント磐梯から引湯。 古い湯治旅館で自炊部のみ。日帰り入浴可 (8:00〜19:00 300円)

  下の湯 滝川屋旅館 - 浴槽の下から湧き出る源泉。泉質はカルシウム・マグネシウム-炭酸水素泉
                  古い湯治旅館で日帰り入浴は不可。

  ホテル プルミエール箕輪 - 箕輪スキー場に隣接する大型リゾートホテル。温泉非利用。

  ホテル マウント磐梯 - 下記

    
左より、 「中の湯旅館」 ・ 「中の湯旅館 内湯」 ・ 「滝川屋旅館 看板」




★ ホテル マウント磐梯・含鉄単純泉(微褐色・微白濁)
マウント磐梯は、中の湯旅館の別館として昭和45年に開業し、隣接する横向スキー場も運営している。建物は古いが浴場は、
比較的きれいで 趣向を凝らしたいろいろなお風呂が自慢である。

浴場は2ヶ所で、広い 「会津八湯」 には、かぶり湯、打たせ湯、深湯、寝湯、歩行湯、のみ湯、全身湯、微温湯、露天風呂が
ある。もう一方の 「子宝の湯」 には内湯と2つの露天風呂があり、浴場は男女時間交替制となっている。

これらのお風呂は、源泉湧出量が豊富なため100%掛け流しで、浴槽への源泉注入量も多い。源泉は鉄分を多く含んだ単純泉
で、鉄分そのものが源泉と一緒に湧き出る量としては、日本一といわれている。

お湯は微褐色で、露天風呂は日によって微白濁になる。 また、浴感はサラリとしてよく温まり、飲泉すると胃腸病に効くと
される。この源泉は、中の湯旅館にも引湯されている。 (2009年10月 再訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「会津八湯」 ・ 「会津八湯 露天風呂」

    
左より、 「子宝の湯 内湯」 ・ 「子宝の湯 小露天風呂」 ・ 「子宝の湯 露天風呂」

泉 質・含鉄単純泉 低張性中性高温泉
源泉湧出量・406L/分 (自家源泉)
泉 温・48.8℃(源泉)     pH・6.9    メタケイ酸 (H2SiO3)・188.2mg
特 徴・鉄錆味、鉄錆 微モール臭、源泉100%掛け流し飲泉所あり
適応症・浴用 - 神経痛、リウマチ、運動器障害など
      飲用 - 胃腸病、便秘など
浴場数・2ヶ所 (男女時間交替制)
所在地・福島県耶麻郡猪苗代町横向温泉
T E L・ 0242-64-3911
入浴のみ ・ 大人600円 10:00〜16:00
交通(車)・磐越道猪苗代磐梯高原ICよりR115経由で約28km。または、東北道福島西ICよりR115経由で約35km。





● 岳温泉
開湯は平安時代初期とされ、時の征夷大将軍・坂上田村麻呂が東征の際に発見したといわれている。 また、江戸時代には隠居
した水戸黄門も訪れ、その効能を褒め称えたそうだ。 安達太良連峰の麓、標高600mに位置する高原の温泉で国民保養温泉地
の1つでもある。

岳温泉は源泉集中管理方式で、源泉湧出地が安達太良連峰の「鉄山」 中腹にあるため、温泉街まで約 8qの送湯管を設置して
いる。しかし、源泉は硫黄を含んだ酸性泉なので 送湯管が詰まりやすく、その維持管理には大変な苦労があるようだ。

近くには、東北サファリパークや、あだたら高原 リゾートなどがある。(旅館やホテルなど14軒、共同浴場1)



★ ホテル 東三番館・酸性泉(無色透明・微白濁)
東三番館は、隣接する 「陽日 (ゆい) の郷 あづま館」 の姉妹館として、平成9年に開業したホテルである。 建物は中規模だが
比較的新しく、集中管理された源泉は100%掛け流しになっている。

お風呂は、やや大きめのぬる湯と小さめの熱湯があり、源泉の注入量でお湯の温度を調節している。泉質は酸性泉だが、元湯
より8kmもの引湯で湯もみされるためマイルドな浴感である。

なお、宿泊すると渡り廊下で繋がれた あづま館のお風呂も利用できるが、こちらは内湯・露天風呂ともに加水されている。
(2010年10月 再訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「ぬる湯」 ・ 「熱 湯」

    
左より、 「あづま館の建物」 ・ 「あづま館の内湯」 ・ 「あづま館の露天風呂」

源泉名・岳温泉元湯(5本の混合泉)    源泉湧出量・1290L/分
泉 質・単純酸性泉 低張性酸性高温泉
泉 温・56.7℃(源泉)     pH・2.5    メタケイ酸 (H2SiO3)・137.5mg
特 徴・酸味、微硫化水素臭、源泉100%掛け流し
適応症・神経痛、関節痛、慢性消化器病、慢性皮膚病など
風呂数・内湯 (男2、女2) サウナ
所在地・福島県二本松市岳温泉1-7
T E L・ 0243-24-3311
入浴のみ ・ 大人630円 15:00〜19:30
交通(車)・東北道二本松ICよりR459経由で約10q。岳温泉ヒマラヤ大通り沿い。





★ 空の庭 RESORT・酸性泉(無色透明・微白濁)
ここは以前、公共の宿泊施設であったが、近くにある空の庭プチホテルが買収し、空の庭 RESORTとして2010年6月にリニュー
アルオープンした。

建物は比較的新しく、浴場もきれいに手入れされている。内湯は大きめで広い窓があり、露天風呂は小さめだがウッドデッキも
付いており開放的だ。

お湯は、岳温泉元湯の酸性泉が源泉100%掛け流しにされており、微白濁で浴感もよい。また、宿泊料金もリーズナブルで、
女性に人気の「オーガニックエステ」などもある。 (2012年9月 再訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「ロビー受付」 ・ 「男性脱衣場」

    
左より、 「男性内湯」 ・ 「微白濁のお湯」 ・ 「男性露天風呂」

源泉名・岳温泉元湯(5本の混合泉)    源泉湧出量・1290L/分
泉 質・単純酸性泉 低張性酸性高温泉
泉 温・56.7℃(源泉)     pH・2.5    メタケイ酸 (H2SiO3)・137.5mg
特 徴・酸味、微硫化水素臭、源泉100%掛け流し、夏期加水の場合あり
適応症・神経痛、関節痛、慢性消化器病、慢性皮膚病など
風呂数・内湯 (男1、女1) 露天風呂 (男1、女1)
所在地・福島県二本松市岳温泉1-197-2
T E L・ 0243-24-2306
入浴のみ ・ 大人600円 10:00〜16:00
交通(車)・東北道二本松ICよりR459経由で約10q。岳温泉ファミリーマート手前の坂を上るとすぐ。





● 中ノ沢温泉

開湯は江戸時代中期とされ、温泉街は安達太良山中腹の沼尻元湯にあったが、明治33年の安達太良山噴火により甚大な被害を
受けた。そのため、移転を余儀なくされ、大正9年ごろに中ノ沢温泉と沼尻温泉の2ヵ所に分かれて移転した。

安達太良山の西麓、標高750mに位置する温泉で、沼尻温泉と同じく約6km離れた沼尻元湯から引湯している。 ここの源泉湧出量
は、毎分約9000リットルと豊富で福島県随一を誇る。(源泉集中管理方式)

近くには、沼尻スキー場や白糸の滝、沼尻温泉、達沢不動滝などがある。(旅館やホテルなど10軒、共同浴場なし)



★ 平澤屋旅館・酸性泉(微白濁・無色透明)
平澤屋は、明治時代中期創業の老舗旅館で、建物は古いがよく手入れされている。浴場は、内湯と露天風呂に分かれており、
珍しい混浴露天風呂もある。また、内湯や混浴露天風呂は広めで浴槽も深くなっている。

源泉は沼尻温泉と同じだが、引湯距離が長いため沼尻温泉よりもマイルドな浴感である。しかし、源泉温度が高いので熱い
場合は、水道のホースで加水するようになっている。 (2013年5月 再訪)

  
左より、 「建 物」 ・ 「内 湯」 ・ 「内湯湯口」

  
左より、 「混浴露天風呂」 ・ 「混浴露天風呂 浮世絵」 ・ 「女性用露天風呂」

源泉名・沼尻元湯    源泉湧出量・9000g /分(自然湧出)
泉 質・酸性緑ばん泉(酸性-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)) 酸性低張性高温泉
泉 温・71.8℃(源泉)   pH・1.9   メタケイ酸・157.4mg
特 徴・酸味、微硫化水素臭、源泉100%掛け流し、熱い場合は加水する
適応症・慢性皮膚病、高血圧症、動脈硬化症、慢性消化器病など
T E L・ 0242-64-3821
風呂数・内湯 (男1、女1) 露天風呂 (混浴1、女1) 混浴女性専用 6:00〜7:00 20:00〜21:00
所在地・福島県耶麻郡猪苗代町蚕養字沼尻山甲2855-133
入浴のみ ・ 大人500円 10:00〜17:00
交通(車)・磐越道 磐梯熱海ICより母成グリーンライン経由で約12q 




● 沼尻温泉

開湯は江戸時代中期とされ、温泉街は安達太良山中腹の沼尻元湯にあったが、明治33年の安達太良山噴火により甚大な被害を
受けた。そのため、移転を余儀なくされ、大正9年ごろに中ノ沢温泉と沼尻温泉の2ヵ所に分かれて移転した。

沼尻スキー場の前に、宿泊施設が3軒しかない鄙びた温泉で、沼尻温泉と同じく約6km離れた沼尻元湯から引湯している。
ここの源泉湧出量は、毎分約9000リットルと豊富で福島県随一を誇る。(源泉集中管理方式)

近くには、白糸の滝や中ノ沢温泉、達沢不動滝などがある。(旅館など3軒、共同浴場なし)



★ 田村屋旅館・酸性泉(微白濁・無色透明)
田村屋は、明治19年創業の老舗旅館で、建物は3階建(一部4階)で規模も大きいが大分老朽化している。浴場は2ヶ所で、
1階奥に内湯、2階には広めの内湯と露天風呂がある。

源泉は中ノ沢温泉と同じだが、引湯距離がやや短いため中ノ沢温泉よりも濃い感じがする。しかし、源泉温度が高いので熱い
場合は、水道のホースで加水するようになっている。 (2013年5月 再訪)

  
左より、 「建 物」 ・ 「ロビー」 ・ 「1階内湯」

  
左より、 「2階内湯」 ・ 「内湯湯口」 ・ 「2階露天風呂」

源泉名・沼尻元湯    源泉湧出量・9000g /分(自然湧出)
泉 質・酸性緑ばん泉(酸性-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)) 酸性低張性高温泉
泉 温・71.8℃(源泉)   pH・1.9   メタケイ酸・157.4mg
特 徴・酸味、微硫化水素臭、源泉100%掛け流し、熱い場合は加水する
適応症・慢性皮膚病、高血圧症、動脈硬化症、慢性消化器病など
T E L・ 0242-64-3421
風呂数・内湯 (男2、女2) 露天風呂 (男1、女1)
所在地・福島県耶麻郡猪苗代町蚕養沼尻山甲2855
入浴のみ ・ 大人800円 10:00〜16:00 (日帰り休憩所あり)
交通(車)・磐越道 磐梯熱海ICより母成グリーンライン、中ノ沢温泉から県道24号経由で約14q 




● 磐梯熱海温泉

開湯は室町時代初期とされ、源頼朝による奥州平定後、家臣のひとりである伊東氏がこの地の領主となった。そして、伊東氏は
出身地の伊豆を偲んで、この地を「熱海」と名付けたという。また、江戸時代には 月岡温泉(新潟県新発田市)、いわき湯本温泉と
ともに「磐越三美人湯」のひとつに数えられた。ここは、「郡山の奥座敷」ともいわれ、昭和の全盛期には東北有数の歓楽街温泉
として賑わった。

温泉街は、磐越西線の磐梯熱海駅周辺と、五百川沿いの 2カ所に旅館やホテルが集まっている。磐梯熱海温泉では、郡山市営
源泉(3本の混合泉)による集中管理方式を採っており、他に自家源泉を所有しているところが数軒ある。

近くには、猪苗代湖や銚子ケ滝、沼尻スキー場などがある。 (旅館やホテル24軒、共同湯 1)



★ 旅館 一鳳館・単純泉(無色透明)
一鳳 (いちほう) 館は、磐越西線の線路沿いにある小規模な旅館で、建物は比較的新しい。ここは、磐梯熱海温泉でも源泉100%
掛け流しのお湯を低料金で味わえる数少ないところである。

お風呂は、小さめの内湯だけで浴場も狭いが、お湯は pH値が 9.1と高いため肌がツルツルとして浴感もよい。また、お湯が熱い
場合は水道のホースで加水するようになっている。 (2013年5月 訪)

  
左より、 「建 物」 ・ 「ロビー」 ・ 「内 湯」

源泉名・郡山市営第 1号、4号、7号泉(3本の混合泉)
泉 質・単純泉 低張性アルカリ性高温泉
泉 温・・53.0℃(源泉)     pH・9.1
特 徴・無味無臭、源泉100%掛け流し、熱い場合は加水する
適応症・神経痛、関節痛、うちみ、きりきずなど
風呂数・内湯 (男1、女1)
所在地・福島県郡山市熱海町熱海4-197
T E L・ 024-984-3600
入浴のみ ・ 大人500円 10:00〜15:00
交通(車)・磐越道磐梯熱海ICより地24号経由で約 1q。





● 東山温泉

開湯は奈良時代初期とされ、名僧行基によって発見されたといわれている。また、江戸時代には「天寧の湯」と呼ばれ、「奥州三楽
郷」の一つに数えられた。 ここは、「会津の奥座敷」ともいわれ、竹久夢二や与謝野晶子などの著名人にも愛された温泉である。

東山温泉では、伏見ヶ瀧源泉と東山温泉管理組合源泉の混合泉による集中管理方式を採っており、他に自家源泉を所有している
ところが数軒ある。

近くには、鶴ヶ城や飯盛山、会津武家屋敷などがある。 (旅館やホテル20軒、共同湯なし)



★ 河鹿荘・石膏芒硝泉(無色透明)
河鹿荘は、東山温泉のやや奥まったところにある小規模な旅館で、建物は古いがよく手入れされている。ここは、東山温泉でも
源泉100%掛け流しのお湯を低料金で味わえる数少ないところである。

浴場は、階段を下りた湯川沿いに面しており眺めもよいが、お風呂は内湯だけである。男性用のお風呂は、長方形に半円形を
ドッキングしたような石造りで、正面には謎めいた石のオブジェがある。 浴槽は深めで、源泉は湯底3ヶ所から注入されている。

浴感は、サラリとして湯上り後も体がベタベタしない。また、お湯が熱い場合は水道のホースで加水するようになっている。
(2012年11月 再訪)

  
左より、 「建 物」 ・ 「男性用お風呂」 ・ 「石のオブジェ」

  
左より、 「男性用お風呂」 ・ 「窓越しの湯川」 ・ 「女性用お風呂」

源泉名・伏見ヶ瀧源泉、東山温泉組合1号泉、組合4号泉(3本の混合泉)    源泉湧出量・380L/分(3本合計)
泉 質・含食塩・石膏-芒硝泉(ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉 低張性アルカリ性高温泉
泉 温・・47.5℃(源泉)     pH・8.0
特 徴・無味無臭、源泉100%掛け流し、熱い場合は加水する
適応症・リウマチ、慢性皮膚病、動脈硬化症、高血圧症など
風呂数・内湯 (男1、女1)
所在地・福島県会津若松市東山町湯本字下原241
T E L・ 0242-27-4466
入浴のみ ・ 大人500円 10:00〜17:00
交通(車)・磐越道会津若松ICよりR49、千石通り経由で約9q。





● 熱塩温泉

開湯は室町時代初期とされ、源泉は示現寺の開祖・源翁和尚が発見したといわれている。 そのため、今でも源泉は寺が所有して
いる。 福島県喜多方市の北側に位置し、熱塩の 地名通り非常に熱い強食塩泉で、昔は塩も造られていたという。
(源泉集中管理方式)

近くには、日中ダムや日中記念館などがある。(旅館やホテルなど6軒、共同浴場1)



★ ますや旅館・強食塩泉(微白濁)
ますやは、温泉街のいちばん奥にある示現寺の門前にあり、熱塩温泉の源泉を管理している旅館である。ますやの隣には足湯と
一体になった源泉小屋、そして玄関向かいには下の湯共同浴場がある。

お風呂は小さめの内湯だけだが、熱い源泉が掛け流しになっている。お湯は ほんの少し白濁しており、水で薄めないと熱くて
入れない。 なお、ますやは日によって日帰り入浴ができない場合もある。 (2008年7月 訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「男 湯」 ・ 「源泉小屋と足湯」

泉 質・含土類-強食塩泉 (熱塩温泉共同源泉)
泉 温・72℃(源泉)   pH・7.0
特 徴・微白濁、強食塩味、源泉100%掛け流し、熱い場合は加水する
適応症・神経痛、リウマチ、慢性皮膚病など
風呂数・内湯(男1、女1)
所在地・福島県耶麻郡熱塩加納村大字熱塩甲834
T E L・0241-36-2215
入浴のみ・大人400円 (日帰り入浴不可の日あり。)
交通(車)・喜多方市からR121を米沢方面へ約10Km




● 芦ノ牧温泉

開湯は奈良時代とされ、名僧行基によって発見されたといわれている。会津若松市の南、大川沿いの渓谷に位置しており、江戸時代
には芦名家の軍馬放牧場だったことから、「芦ノ牧」と名づけられたと いう。 また、「会津若松の奥座敷」 ともいわれ、大規模
なホテルや旅館が多い。

芦ノ牧温泉では、5本の源泉を混合させた集中管理方式をとっており、源泉湧出量も 毎分1200L と豊富である。

近くには、「塔のへつり」や「大内宿」 などがある。(旅館やホテルなど12軒、共同浴場なし)



★ 芦ノ牧ホテル・食塩石膏泉(無色透明)
芦ノ牧ホテルは、芦ノ牧温泉の老舗で、大川沿いの深い崖にへばり付くようにして建っている。建物は、古く9階建てで崖の上が
道路に面しているため、玄関やフロントは 9階、客室等は下の階になっている。 また、客室や浴場はよく手入れされている。

浴場は、男性用内湯が 2階、女性用内湯が 1階で、露天風呂は玄関向かい山側の一段高いところにある。男性用内湯は浴槽が
大きく、一度に30人ぐらいは入れる大きさである。しかし、露天風呂は1ヵ所しかないので男女時間交替制になっている。
お湯は、サラリとして癖のない浴感である。 (2008年4月 訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「男性用内湯」 ・ 「露天風呂」

泉 質・含食塩-石膏泉(ナトリウム・カルシウム- 硫酸塩・塩化物泉)
     低張性弱アルカリ性高温泉 (芦ノ牧温泉共同源泉 - 掘削動力揚湯)
泉 温・57.5℃(源泉)   pH・7.5
特 徴・無味無臭、加水、掛け流し
適応症・動脈硬化症、きりきず、やけど、慢性皮膚病など
風呂数・内湯(男1、女1) 露天風呂1 (男女時間交替制)
所在地・福島県会津若松市大戸町芦ノ牧796
T E L・0242-92-2206
入浴のみ・大人600円
交通(車)・磐越道会津若松ICよりR118経由で約18km