篆書・隷書、篆刻作品のページです。



@ 「 麟 鳳 亀 龍 」 甲 骨 文 A 「 光風霽月 」 甲 骨 文
B 「 朱 子 偶 成 」 隷 書 C 「 飲 」 甲 骨 文
D 「 大象無形 」 篆 刻 E 「 平常心是道 」 小 篆
F 「 日々是好 」 金 文 G 「 游 藝 」 金 文
H 「 千秋萬歳 」 小 篆 I 「 壽 」 小 篆
J 「 魚遊水底涼 」 隷 書 K 「 龍 虎 」 篆 刻





@ 「 麟 鳳 亀 龍 」 ・ 甲 骨 文


右から、「りんほうきりゅう」と読みます。 「世の中が平和になると現れるという四霊獣(麒麟・鳳凰・亀・龍)のことで、目出度い
しるし」 という意味です。 甲骨文を素材として書きました。

「麟」は、大きな牝鹿の形で頭に冠を頂いています。 「鳳」は、大きな鳥の形をした風神で頭に冠を頂いています。「亀」は、見た通り亀の形です。 「龍」は、蛇身の獣の形です。 甲骨文は、ほんとうに面白い形をしていますよね。





A 「 光 風 霽 月 」 ・ 甲 骨 文


「こうふうせいげつ」と読みます。 「心がきれいで気高い人のことをいうことば」です。 甲骨文を素材として書きました。

「光」は、人の頭上に火光を加えた形です。 「風」のもとの字は「鳳」で同じ形です。「鳳」は、右上に凡(かぜがまえと中の横画
1本)がついているのもあり、今回はこれを用いました。「霽」は、雨が止んで晴れることで、上の部分は雨、下の部分は雫を
表しています。「月」は、月の形です。 これらの文字も面白い形をしていますよね。





B 「 朱 子 偶 成 」 ・ 隷 書


「少年老い易く学成り難し、一寸の光陰も軽んずべ可らず」と読みます。「まだ若いと思っているうちに、年をとってしまい学芸
は成就できないから、少しの時間も無駄にしてはいけない」という意味で、中国南宋時代の朱子学で有名な朱子(朱熹)の
詩です。

この作品は、中国清代名家の自由奔放な隷書を基に書いてみました。





C 「 飲 」 ・ 甲 骨 文


甲骨文で、「飲む」という字です。左側の部分は蓋(ふた)のついた酒の器で、右側は人の形です。人が酒の器に向かって大きな口を開け、舌を動かしながら酒を飲んでいる姿を表しています。古代人も、飲兵衛が多かったのでしょう。





D 「 大象無形 」 ・ 篆 刻


「だいしょうむけい」 と読みます。「巨大な物事には形が見られない」という意味で、中国戦国時代の思想家老子の語(ことば)
です。 甲骨文を素材として刻りました。

「大」は、大人が立っている正面形です。 「象」は、見ての通り象(ぞう)の形です。「無」は、両袖に羽根飾りをつけて人が舞う形です。無は舞のもとの字です。「形」のへんは、鋳型の外枠の形で、つくりの彡(さん)は色彩や光沢などの美しさを示すもの
です。 型枠によって、形の与えられるものを形といいます。 これらの文字も面白い形をしていますよね。





E 「 平常心是道 」 ・ 小 篆


「びょうじょうしん、これみち」 と読みます。 「平常心こそが仏の道である」 という意味で、禅語の有名なことばです。禅語とは、
禅宗における祖師先哲のことばで、禅林語句ともいいます。

この作品は、中国清代篆書名家の華麗な小篆を基に書いてみました。 何となく、楷書に近い形をしているので読めると思い
ます。

小篆は、横画・縱画が水平・垂直で縦長が特徴ですが、清代篆書名家は長脚の線に抑揚をつけ、表情のある動的なものを
加味しています。





F 「 日々是好日 」 ・ 金 文


「にちにち、これ、こうにち」 と読みます。「一日一日がかけがえのない日だから、大切に過ごしなさい」という意味で、禅語の
有名なことばです。この作品は、標準的な金文を基に書いてみました。

「日」が2つあるので形に変化をつけました。 また、1字目「日」の右下にある二点は「畳点」といい、篆書で同じ字が続く場合
にこれを用います。金文は、全体的に丸みのある曲線的な字画が特徴です。





G 「 游 藝 」 ・ 金 文


「ゆうげい」と読みます。今の字体になおすと「遊 芸」になり、「学問や芸術にいそしむ」 という意味です。中国の古い書物 「礼記(らいき)」 からの出典です。

この作品は、中国西周中晩期の金文を基に、少々デフォルメしてみました。金文は全体的に丸みのある曲線的な字画が特徴ですが、これをあまり意識せず曲直と線の躍動感を出してみました。





H 「 千秋萬歳 」 ・ 小 篆


「せんしゅうばんざい」と読み、「人の長寿を願うことば」です。中国戦国時代に、韓の国の韓非(かんぴ)という人が著した「韓非子 」からの出典です。

この作品は、中国清代篆書名家の華麗な小篆を基に書いてみました。一見して縱画の目立つ作品ですが、縱画の終筆をみると、楷書にある用筆法のひとつ 「懸針(終筆をはらい針のように尖らせる)」と同じようにしています。

これは、清代篆書名家が他の書体の用筆法を取り入れ、篆書に動的なものを加味した証しであり、この時期の特徴ともいえ
ます。また、字形は縦長で長脚が懸著なため、今回は半紙に揮毫してみました。





I 「 壽 」 ・ 小 篆


「寿(じゅ・ことぶき)」 と読みます。「壽」は「寿」の旧字体です。壽の初形は、文字中央分部にある己形にコを入れた部分・「ちゅう」 で、田畑での豊作を祈ることです。これに、上部 (老の形) と下の部分 (口と寸) を加えて、長寿を祷 (いの) る 意味に用いたものが「壽」です。

この作品は、中国清代篆書名家の一人、呉昌碩の小篆を基に書いてみました。 右側の詩文は、「壽は萬年、祚(そ)は百世」 と読み、「長寿は萬年も長く、子孫は百代も続く」 という意味です。





J 「 魚遊水底涼 」 ・ 隷 書


「魚は水底の涼しきに遊ぶ」 と読み、「魚は涼しげな水底で戯れる」 という意味です。中国宋時代の陳与義という人が、夏の
情景を詠んだ詩の一句です。この作品は、隷書体でスッキリと仕上げてみました。





K 「 龍 虎 」 ・ 篆 刻


「龍 虎」です。甲骨文を素材として刻りました。「龍」は、竜(龍)神の形で、頭に辛字形の冠を戴いています。「虎」は、見ての
通り虎の形をしています。このように、甲骨文は絵画的要素を多分に含んだ、とても魅力のある書体なのです。





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