厳選良質温泉 九州


ここでは、次のような条件を基にして良質な温泉を選びました。

   1、源泉100%もしくは加水が最小限である。
   2、掛け流しで循環ろ過をしていない。
   3、日帰り入浴ができる。
   4、お湯の管理や設備がよい。(泉質重視のため設備面で一部例外あり)
   5、同一温泉地で泉質が同じ場合は、ロケーション・設備等を重視して選択。
   6、共同浴場については、メンテナンスの良さや清潔感のあるところのみを選択。
   7、「美肌の湯」 の成分、メタケイ酸が温泉水1kg中に100mg以上含まれるところは数値を掲載。

なお、ここに挙げた泉質データは、あくまでも源泉湧出口のお湯を測定したものです。ですから、実際の浴槽に注がれる
までの環境や方法等で、表記したデータとは、やや異なる場合があります。





● 雲仙温泉
開湯は 701年 (大宝元年) とされ、僧行基によって温泉山満明寺が建立されたのが始まりといわれている。温泉地として開発
されたのは江戸時代中期で、明治大正期には欧米人の保養地としても栄えた。

雲仙岳の南、標高700mに位置し、日量数千トンの源泉湧出量を誇り、日本初の国立公園に指定された温泉保養地でもある。
雲仙温泉中心街は近代的なホテルが立ち並んでいるが、小地獄温泉は鄙びた湯治場的雰囲気を 残している。
主な源泉は、古湯、新湯、小地獄温泉の3ヶ所で、雲仙地獄が中心となっている。

近くには、雲仙普賢岳や小浜温泉、島原温泉などがある。 (旅館やホテルなど18軒、日帰り施設2、共同浴場2)



★ 雲仙小地獄温泉館・硫黄泉(乳白色)
小地獄温泉は、江戸時代中期の享保16年(1731年)に開湯され、幕末には吉田松陰も湯治に訪れたと伝えられている。また、
大正8年には共同浴場が建てられ、湯治客などで賑わいを見せていた。

その後、昭和から平成になり建物が老朽化したため、平成5年に 国民宿舎青雲荘の外湯として新しく建築されたのが、日帰り
入浴施設 雲仙小地獄温泉館である。

建物は総木造りで趣があり、休憩所も完備している。 浴舎は八角形で天上が高く、広めの熱湯とぬる湯、うたせ湯がある。
源泉は、建物の裏手に湧き出る小地獄温泉源泉から直接引湯しており、 乳白色の硫黄泉は雲仙随一といわれている。
なお、建物は路地の奥まったところにあるので見つけにくい。 (2009年11月 訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「浴 舎」 ・ 「浴 槽」

    
左より、 「手前が熱湯」 ・ 「ぬる湯と打たせ湯」 ・ 「小地獄温泉源泉」

源泉名・雲仙小地獄温泉
泉 質・単純硫黄泉(硫化水素型) 低張性弱酸性高温泉
泉 温・70〜90℃(源泉)   pH・無表示
源泉湧出量・440t/日 自然湧出・雲仙一 (小地獄温泉源泉)
特 徴・硫化水素臭、源泉100%掛け流し (ぬる湯は加水)
適応症・リウマチ、高血圧症、動脈硬化症、慢性皮膚病など
風呂数・内湯 (男2、女2)
所在地・長崎県雲仙市小浜町雲仙500-1
T E L・0957-73-3273
入浴のみ・大人400円 9:00〜21:00(無休) 休憩所完備
交通(車)・長崎自動車道 諫早 ICよりR57、小浜温泉経由で約45km。 雲仙温泉西入口より 90mほど坂道を下ると
       古い旅館や国民宿舎青雲荘などがある。入口駐車場の左手路地を奥に入ると建物が見えてくる。




● 島原温泉
開湯は昭和初期で、温泉街という雰囲気はないが、有明海や九十九島 (つくもじま) などの風光明媚な海岸線を一望できる。
また、島原は古くから豊富な湧水に恵まれ、「水の都」 といわれており、 市内には60ヶ所もの湧水ポイントがある。
(名水百選・水の郷全国107に認定)

島原温泉は、源泉集中管理方式で源泉は3ヶ所あるが、現在は湧出量の多い 元池第二源泉1ヶ所から各ホテルや 旅館など
に引湯されている。 (元池源泉と観音島源泉は湧出量が少ないため飲泉所や足湯等に利用)

なお、島原ホテル小涌園は、元池第二源泉から引湯されている源泉と、敷地内地下300mより自噴している炭酸泉の2種類を
味わうことができる魅力的な温泉であったが、2011年3月に閉館となってしまった。

近くには、雲仙普賢岳や平成新山、眉山、九十九島、島原城などがある。(旅館やホテルなど18軒、日帰り施設1、共同浴場
なし、飲泉所6ヶ所)


  
左より、 「眉 山」 ・ 「九十九島」




● 長崎温泉 やすらぎ伊王島 癒湯(ゆゆ)・塩化土類食塩泉(無色透明)
やすらぎ伊王島は、長崎湾の伊王島に 2007年11月オープンした一大リゾート施設である。敷地内には4つのホテルやコテー
ジ、オリーブ園、シーサイドガーデン、レストラン、エステティック、天然温泉 大浴場 「癒湯」 などがあり、癒しの時間を過ごす
ことができる。

癒湯は、日帰り休憩用の休み処と足湯を併設した、源泉100%掛け流しの温泉である。内湯は小さめの熱湯と樽風呂、打た
せ湯、大きめの ぬる湯、サウナがある。また、長崎湾を望む露天風呂は大きめで 、一人用の釜風呂や壺風呂、寝湯なども
ある。地下約1180mから湧き出す塩分の濃い源泉は湯量も豊富で、湯上り後は体がポカポカと温まる。 (2011年11月 訪)

    
左より、 「本 館」 ・ 「足 湯」 ・ 「露天風呂」

源泉名・長崎温泉 やすらぎ伊王島の湯
泉 質・含塩化土類-食塩泉(カルシウム・ナトリウム-塩化物泉)  高張性中性高温泉
泉 温・44.7℃(源泉)   pH・7.4
源泉湧出量・720L/分
特 徴・かん苦味、無臭、源泉100%掛け流し (冬期は加温あり)
適応症・神経痛、関節痛、慢性消化器病、慢性皮膚病など
風呂数・内湯 (男3、女3) 露天風呂 (男1、女1) 釜風呂、壺風呂、寝湯、サウナなど
所在地・長崎県長崎市伊王島町1-3277-7
T E L・095-898-2202
入浴料・大750円 6:00〜22:00(フェイスタオルのみ無料貸出し) 休憩所完備
交通(車)・長崎自動車道 長崎ICより R324、R237、R499、県29号、伊王島大橋経由で約19km。




● 奥平戸千里ヶ浜温泉 ホテル蘭風・重曹泉(黄褐色)
ホテル蘭風は、奥平戸千里ヶ浜に建つ1軒の大型リゾートホテルである。建物は古いが、地下1450mから楊湯した黄褐色の
自家源泉は、平戸地方でも珍しい濁り湯である。また、客室は全てオーシャンビュー で眺めも素晴らしい。

浴場は2ヶ所で広く、大小合わせ10もの浴槽があり、宿泊すれば男女時間交替制による湯めぐりもできる。しかし、源泉湧出
量が78L/分と少な目なので、湯量を補うために大半の浴槽が循環ろ過をしており、 源泉掛け流しは3つある小型の円形露天
風呂だけである。

源泉の泉質は肌によい重曹泉なので、できれば浴槽数を減らし源泉掛け流しの風呂を増やしてほしいものである。
(2012年11月 訪)

  
左より、 「千里ヶ浜」 ・ 「建 物」 ・ 「吹き抜けのロビー」

   左より、 「内 湯」 ・ 「露天風呂」 ・ 「円形露天風呂」

源泉名・なし
泉 質・重曹泉(ナトリウム-炭酸水素塩泉)  低張性中性低温泉
泉 温・29.8℃(源泉)   pH・7.2
源泉湧出量・78L/分(深度1450m動力楊湯)
特 徴・無味微鉄錆臭、加温、小型円形露天風呂のみ源泉100%掛け流し
適応症・神経痛、筋肉痛、慢性消化器病、慢性皮膚病など
風呂数・内湯4 (うち薬草湯1) 露天風呂7 男女時間交替制
所在地・長崎県平戸市川内町55
T E L・0950-23-2111
入浴料・大人800円 11:30〜24:00
交通(車)・西九州自動車道 佐々ICより県227、R204、R383経由で約28km。




● 阿蘇温泉郷

阿蘇山は、東西約18km、南北約25km、面積約350kuの、世界一といわれるカルデラを形成している活火山である。阿蘇山と
いう単体名称はなく、その中央部には最高峰の高岳(標高1592m)を中心とした、 阿蘇五岳(高岳・中岳・杵島岳・烏帽子岳・
根子岳)が聳えている。五岳の南麓と北麓には平地が広がり その周りを外輪山が取り巻いており、これら南北の外輪山をも
含めて「阿蘇山」という。

阿蘇五岳周辺には温泉が点在しており、「阿蘇温泉郷」 と呼ばれている。この中には、歴史の古い温泉と比較的新しい温泉
があり泉質も異なっている。近年では、自家源泉を所有するリゾートホテルが多くなった。

   阿蘇温泉郷の主な温泉
 ・ 阿蘇内牧温泉(うちのまき) ・ 阿蘇北外輪山 大観峰(だいかんぼう)の麓に湧く温泉で、阿蘇温泉郷随一の規模
                を誇る。 泉質・含石膏-芒硝泉、単純泉など。(旅館やホテルなど約30軒、共同浴場など11軒)
 ・ 阿蘇赤水温泉(あかみず) ・ 阿蘇五岳北麓に湧く温泉で、開湯300年以上の歴史を誇る。
                      泉質・含正苦味-芒硝泉など。(旅館やホテルなど4軒)
 ・ 栃木温泉(とちのき) ・ 阿蘇五岳南麓に湧く小さな温泉。泉質・単純泉など。(旅館2軒)

 ・ 垂玉温泉(たるたま) ・ 阿蘇五岳南麓標高700mに湧く1軒宿の温泉。創業は明治19年。泉質・単純泉

 ・ 地獄温泉(じごく) ・ 阿蘇五岳南麓標高700mに湧く温泉。旅館は2軒あるが、清風荘露天風呂「すずめの湯」の
                泥湯が有名。清風荘は江戸時代末期創業の老舗旅館。泉質・単純硫黄泉(硫化水素型)

 ・ 白水温泉(はくすい) ・ 阿蘇五岳南麓に湧く温泉で、比較的新しいホテルやペンションがある。泉質・重曹泉など。
                  (ホテルやペンションなど5軒)



★ アーデンホテル阿蘇・石膏正苦味泉(緑褐色)
アーデンホテル阿蘇は、阿蘇北登山道 赤水線入口に建つ1軒宿の温泉である。 建物は古いが敷地はとても広く、西日本
最大級の規模を誇る 日帰り温泉センター「どんどこ湯」も併設している。

ホテル内の温泉は、巨木や巨岩を配した露天風呂と内湯があり、どんどこ湯は広めの内湯(あつ湯、ふつう湯、ぬる湯)と
巨木や巨岩を配した広い庭園露天風呂などがある。

お湯は、緑褐色の石膏正苦味泉で、露天風呂は外気に触れるため濁りが強くなっている。「大阿蘇火の山温泉」と名付け
られた源泉は湯量も豊富で、全てのお風呂が源泉100%掛け流しである。なお、 ホテル内の温泉は宿泊客専用となって
いる。 (2011年11月 訪)

    
左より、 「ホテル玄関」 ・ 「広い日本庭園」 ・ 「ホテル内湯」

    
左より、 「ホテル露天風呂」 ・ 「どんどこ湯 建物」 ・ 「どんどこ湯 露天風呂」

源泉名・大阿蘇火の山温泉
泉 質・含芒硝-石膏-正苦味泉(マグネシウム・カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉)  低張性中性温泉
泉 温・41.8℃(源泉)   pH・7.26
源泉湧出量・600L/分
特 徴・無味無臭、源泉100%掛け流し (冬期は加温あり)
適応症・動脈硬化症、きりきず、やけど、慢性皮膚病など
風呂数・ホテル - 内湯 (男2、女2) 露天風呂 (男1、女1)
      どんどこ湯 - 内湯 (男3、女3) 露天風呂 (男2、女2) サウナ、水風呂
所在地・熊本県阿蘇郡長陽村下野135-1
T E L・0967-35-1726(どんどこ湯)
入浴料・大人600円 11:00〜22:00(どんどこ湯) 休憩所完備
交通(車)・九州自動車道 熊本ICよりR57経由で約25km。