厳選良質温泉 栃木


ここでは、次のような条件を基にして良質な温泉を選びました。

   1、源泉100%もしくは加水が最小限である。
   2、掛け流しで循環ろ過をしていない。
   3、日帰り入浴ができる。
   4、お湯の管理や設備がよい。(泉質重視のため設備面で一部例外あり)
   5、同一温泉地で泉質が同じ場合は、ロケーション・設備等を重視して選択。
   6、共同浴場については、メンテナンスの良さや清潔感のあるところのみを選択。
   7、「美肌の湯」 の成分、メタケイ酸が温泉水1kg中に100mg以上含まれるところは数値を掲載。

なお、ここに挙げた泉質データは、あくまでも源泉湧出口のお湯を測定したものです。ですから、実際の浴槽に注がれるまでの環境や方法等で、表記したデータとは、やや異なる場合があります。




 ● 那須温泉郷
開湯は飛鳥時代 (638年頃) とされ、那須湯本温泉の「鹿の湯」が発祥の地といわれている。その後、那須岳周辺に次々と
泉質の異なる温泉が発見され、江戸時代には「那須七湯」と呼ばれる ようになった。これら、七湯に新那須温泉を加えて
「那須温泉郷」という。那須湯元温泉以外は1軒宿の温泉が多く、新那須温泉は新しくできたホテルやペンションなどが
点在している。

近くには、那須岳や殺生石、那須平成の森、駒止の滝などがある。

   那須温泉郷
 ・ 那須湯本温泉 ・ 那須温泉郷の中心地で、温泉神社や共同湯「鹿の湯」がある。泉質・単純硫黄泉など。
             (旅館やホテル13軒、共同湯2)
 ・ 大丸温泉(おおまる) ・ 那須岳中腹標高1300mに位置している。泉質・単純泉など。(旅館2軒)

 ・ 北温泉 ・ 大丸温泉から山間に入った谷間に位置している。泉質・単純泉など。(1軒宿)

 ・ 弁天温泉 ・ 那須岳中腹標高1200mに位置している。泉質・単純泉。(1軒宿)

 ・ 八幡温泉 ・ 那須岳中腹標高1050mに位置している。泉質・単純泉。(1軒宿)

 ・ 高尾温泉 ・ 湯本温泉から少し奥まった高台に位置している。泉質・硫化水素泉。(1軒宿)

 ・ 三斗小屋温泉 ・ 那須岳の裏側標高1500mに位置している。山道を歩いてしか行けない秘湯で冬季閉鎖。
             泉質・単純泉。(1軒宿)
 ・ 新那須温泉 ・ 湯本温泉の南に位置しており、主力源泉は大丸温泉から引湯している。泉質・単純泉など。
            (旅館やホテル13軒)




★ 鹿の湯(共同湯)・硫黄泉(乳白色)
那須温泉発祥の元湯で、建物は湯川を跨ぐように建っており、すぐ上には元湯の源泉がある。湯治場に相応しい湯小屋は
明治時代、受付棟は大正時代に建てられたものである。

現在使用されている源泉は、「鹿の湯」源泉と、「行人の湯」源泉の混合泉で、以前よりやや成分の薄い単純硫黄泉となって
いる。この源泉は、湯本温泉の旅館やホテルなど14軒にも引湯されている。

浴場には、長方形の「かぶり湯」と、湯温が41〜48℃に分かれた小さめの6つの浴槽がある。鹿の湯では、強い酸性と高温
の硫黄泉のため、昔ながらの「短熱浴」という入浴法が残っている。

これは、入浴前に熱めのお湯を柄杓で100回以上後頭部にかけ、体を慣らしてから半身浴を約2分、その後全身を沈めて
2〜3分浸かり、上がって休むをくり返すのだ。全体の入浴時間は15分程度とし、草津温泉の 「時間湯」と同じものである。

鹿の湯は平日でも入浴客が多く、源泉が高温のため浴槽への注入量が少ないので、お湯の新鮮さに欠ける嫌いがある。
 (2012年7月 再訪)

  
左より、 「湯本温泉源」 ・ 「湯 川」 ・ 「建 物」

  
左より、 「建物入口」 ・ 「受付棟」 ・ 「男性浴場」

源泉名・「鹿の湯」、「行人の湯」 混合泉
泉 質・単純硫黄泉(硫化水素型) 低張性酸性高温泉
泉 温・57.2℃(源泉)   pH・2.6    メタケイ酸 (H2SiO3)・225.5mg
特 徴・酸味、かん苦味、硫化水素臭、源泉100%掛け流し
適応症・神経痛、慢性皮膚病、高血圧症、動脈硬化症など
風呂数・かぶり湯1、湯温41、42、43、44、46、48℃各1
所在地・栃木県那須郡那須町大字湯本170
T E L・0287-76-3098
入浴料・大人400円 8:00〜18:00 (無休)
交通(車)・東北道那須ICより県17号経由で約13q




★ はなやホテル・硫黄泉(乳白色)
立花屋はなやホテルは、那須湯本温泉の老舗旅館で、建物は比較的新しいが小ぢんまりとしている。ここでは、日帰り入浴客
を積極的に受け入れており、専用の受付窓口も設けられている。

浴場は本館の1段下に別棟で建てられており、「小鹿の湯」と名付けられている。また、浴場内部は木造りの湯小屋風で趣が
ある。

内湯は、「中温」と「高温」の浴槽があり、隣には打たせ湯 付きの小さな露天風呂もある。源泉は、鹿の湯と同じ元湯から
引湯されているが、引湯距離が長いために鹿の湯よりもマイルドな浴感である。

日帰り入浴の料金は、大人400円と良心的だが、ソープ類やドライヤーが備えられていないのが難点である。
 (2012年7月 再訪)

  
左より、 「本館建物」 ・ 「日帰り入浴入口」 ・ 「小鹿の湯入口」

  
左より、 「中温と高温の浴槽」 ・ 「天井の梁」 ・ 「半露天風呂」

源泉名・「鹿の湯」、「行人の湯」 混合泉
泉 質・単純硫黄泉(硫化水素型) 低張性酸性高温泉
泉 温・57.2℃(源泉)   pH・2.6    メタケイ酸 (H2SiO3)・225.5mg
特 徴・酸味、かん苦味、硫化水素臭、源泉100%掛け流し
適応症・神経痛、慢性皮膚病、高血圧症、動脈硬化症など
風呂数・内湯(男2、女2)  半露天風呂(男1、女1)
所在地・栃木県那須郡那須町大字湯本77
T E L・0287-76-2333
入浴料・大人400円 9:00〜21:00 (半露天風呂は19:00まで)無休
交通(車)・東北道那須ICより県17号経由で約12q




 ● 塩原温泉郷
開湯は平安時代初期 (806年頃) とされ、箒川支流の赤川渓谷沿いに湧く 塩原元湯が発祥の地といわれている。その後、
箒川沿いに次々と泉質の異なる温泉が発見され、江戸時代には 「塩原十一湯」 と呼ばれるようになった。これら、十一湯を
総称して「塩原温泉郷」といい、北関東随一の湧出量を誇る。

近くには、もみじ谷大吊橋を始めとする塩原渓谷の吊橋や滝群、塩原温泉ビジターセンター、木の葉化石園などがある。

   塩原温泉郷
 ・ 塩原元湯 ・ 塩原温泉郷で最も古く、山深い谷底に位置している。 泉質・含重曹-硫化水素泉など。(旅館3軒)

 ・ 新 湯(あらゆ) ・ 日塩もみじライン沿い標高900mに位置している。 泉質・硫黄泉など。(旅館やホテル7軒、共同場3)

 ・ 上塩原 ・ 箒川沿いの最も上流に位置している。泉質・含重曹-食塩泉など。(旅館6軒)

 ・ 中塩原 ・ 上塩原の下流に位置している。含重曹-食塩泉など。(旅館7軒)

 ・ 古 町(ふるまち) ・ 中塩原の下流に位置している。塩原温泉の中心地。泉質・含土類-食塩泉など。(旅館やホテル10軒、
                                                                          共同湯1)

 ・ 門 前 ・ 古町の下流に位置している。牡丹で有名な妙雲寺の門前町。泉質・含土類-食塩泉など。(旅館やホテル8軒)

 ・ 畑 下(はたおり) ・ 門前の下流に位置している。含塩化土類-食塩泉など。(旅館7軒)

 ・ 塩 釜 ・ 畑下の対岸に位置している。塩原温泉屈指の湧出量を誇る。泉質・含石膏-食塩泉など。(旅館やホテル5軒)

 ・ 塩の湯 ・ 塩釜から箒川支流の鹿股川を遡った谷間に位置している。泉質・含塩化土類-食塩泉など。(旅館2軒)

 ・ 福 渡(ふくわた) ・ 畑下の下流に位置している。泉質・含石膏-食塩泉など。(旅館やホテル10軒、共同湯2)

 ・ 大 網(おおあみ) ・ 箒川沿いの最も下流に位置している。泉質・含石膏-芒硝泉。(1軒宿)




★ 大出館・2つの泉質(黒灰色と緑白色)
大出館は、塩原元湯温泉で一段高いところに建っているが、建物はだいぶ老朽化している。
ここでは、名物 「墨の湯」 と呼ばれる鉄分を多く含んだ墨灰色をしたお湯と、日によって色
が変わる 「五色の湯」 の2つの泉質を楽しむことができる。

お風呂は、墨の湯浴場が混浴(女性専用時間帯あり)で、その他に男女別内湯と野天風呂、
家族風呂などがある。

墨の湯は、浴槽の底に泥状の湯花が沈殿しており濃い感じで、五色の湯は肌触り がよく
ツルツル感のあるお湯だ。 また、どちらの源泉も飲泉ができる。 (2010年6月 再訪)


    
左より、 「建 物」 ・ 「墨の湯」 ・ 「男性用内湯」 ・ 右上は 「野天風呂」

 @ 墨の湯 源泉
源泉名・五色の湯 No.3
泉 質・含硫黄-重曹-食塩泉(含硫黄−ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉(硫化水素型)) 低張性中性高温泉 (自家源泉)
泉 温・52.6℃(源泉)   pH・6.7    メタケイ酸 (H2SiO3)・100.8mg
特 徴・黒灰色、硫化水素臭、苦味、源泉100%掛け流し飲泉可
適応症・リウマチ、糖尿病、関節痛、神経痛など

 A 五色の湯 源泉
源泉名・御所の湯
泉 質・含硫黄-重曹-食塩泉(含硫黄-ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉(硫化水素型))低張性中性高温泉 (自家源泉)
泉 温・50.9℃(源泉)   pH・6.8    メタケイ酸 (H2SiO3)・143.0mg
特 徴・緑白色、硫化水素臭、苦味、源泉100%掛け流し飲泉可
適応症・神経痛、胃腸病、糖尿病、リウマチなど

風呂数・内湯 (混浴2 - 女性専用時間帯あり、男2、女1、家族風呂1)  野天風呂(男1、女1)
所在地・栃木県那須塩原市湯本塩原102
T E L・0287-32-2438 
入浴のみ・大人600円
交通(車)・東北道西那須塩原ICよりR400経由で約24q




★ 岩の湯 (共同湯)・食塩泉(緑味茶色)
福渡温泉街から、箒川に架かる不動吊橋を渡った対岸にある。岩風呂は、長方形と広めの円形風呂があり、真ん中に自然
の大きな岩が横たわっている。

どちらの岩風呂も、砂地の底から源泉が湧き出しており、 円形風呂は岩の上からも高温の源泉が流れ込んでいる。ここは、
対岸の遊歩道から丸見えなので、女性は入浴するのに勇気がいるかもしれない。地元住民が清掃管理している。
 (2012年7月 再訪)

  

泉 質・含塩化土類-食塩泉(ナトリウム・カルシウム-塩化物泉)
特 徴・鉄錆味、微塩味、鉄錆臭、源泉100%掛け流し
適応症・神経痛、関節痛、慢性皮膚病など
所在地・栃木県那須塩原市塩原福渡
T E L・0287-32-4000(塩原温泉観光協会)
入浴料・1人200円 6:30〜21:00 (混浴)
交通(車)・東北道西那須野塩原ICよりR400経由で約15q




★ 不動の湯 (共同湯)・食塩泉(微茶色)
岩の湯から、箒川沿いの遊歩道を下流に5分ほど歩いた、箒川の支流不動沢沿いにある。岩風呂は、広めでひょうたん型を
しており、すぐ近くから湧き出た源泉が太い湯筒から多量に流れ込んでいる。

また、不動の湯の手前には無料の足湯も併設されている。地元住民が清掃管理している。 (2012年7月 再訪)

  

泉 質・含土類-食塩泉(ナトリウム・カルシウム-塩化物泉・炭酸水素塩泉)
特 徴・鉄錆味、甘味、鉄錆臭、源泉100%掛け流し
適応症・神経痛、やけど、切り傷、動脈硬化症など
所在地・栃木県那須塩原市塩原福渡
T E L・0287-32-4000(塩原温泉観光協会)
入浴料・1人200円 6:30〜21:00 (混浴)
交通(車)・東北道西那須野塩原ICよりR400経由で約15q




● 鬼怒川温泉

開湯は江戸時代中期とされ、古くから 「関東の奥座敷」 といわれている。 鬼怒川の渓谷に沿って、数多くのホテルや旅館が
建ち並ぶ歓楽街温泉である。 周辺には、日光湯元・ 奥鬼怒四湯・湯西川・川俣・川治温泉 など、魅力的な温泉が多くある。

近くには、日光江戸村や日光猿軍団、東部ワールドスクエア、ウエスタン村、龍王峡などがある。(旅館やホテルなど45軒、
日帰り施設1)




★ 花の宿 松や・単純泉(無色透明)
松やは、鬼怒川温泉街の最奥部に位置する比較的新しいホテルである。 館内には随所に花が飾られ、美人画で有名な
竹久夢二の作品もあり大正浪漫が漂っている。また、近くには姉妹館として 竹久夢二美術館や、相田みつを心の美術館
がある。

浴場は、広くきれいだが内湯は循環ろ過で、鬼怒川沿いにある露天風呂だけが掛け流しである。お湯はサラリとした癖の
ない単純泉で、源泉温度が低いため加温している。 (2010年6月 再訪)

    
左より、 「建 物」 ・ 「上流にある龍王峡」 ・ 「露天風呂」

泉 質・アルカリ性単純泉 (鬼怒川温泉共同源泉)
泉 温・27.8℃(源泉)   pH・8.7
特 徴・無味無臭、加水加温、掛け流し(露天風呂)
適応症・神経痛、関節痛、慢性皮膚病など
風呂数・内湯(男1、女1) 露天風呂(男1、女1) その他、貸切風呂や部屋風呂あり
所在地・栃木県日光市鬼怒川温泉藤原19
T E L・0288-77-1221
入浴のみ・大人1050円 13:00〜19:00
交通(車)・東北道宇都宮ICより日光宇都宮道路・R121経由で約35q (東北道矢板ICよりR461経由でもよい)